老後資金、どうやって準備をする？

ここまで老後は年金だけに頼らず、自分で老後資金を準備する必要性についてお話してきました。しかし、老後資金を作ると言っても貯金だけで何千万円という金額を用意するのは難しいでしょう。

そこで検討したいのは、個人年金保険の加入や、iDeCo・つみたてNISAを活用することです。

iDeCoやつみたてNISAは運用益が非課税のため、老後資金の準備に適しています。

特にiDeCoは会社員で節税したい方にも向いています。ただし、60歳まで原則引き出し不可など制限があるので、その点については気を付けて加入を検討しましょう。

つみたてNISAについては引き出しの制限はありませんが、毎年40万円まで、最長20年間（非課税運用額は最大総額800万円）という上限があります。

iDeCoやつみたてNISA、どちらも運用してお金を増やすには良い制度ではあります。預金と同時並行で積み立てていくと、効率的に資産運用できるでしょう。どちらの制度が自分に向いているかは、よく検討してくださいね。

おひとりさまで老後を迎えて、「老後資金が足りない……。これだと生活できない！」と不安な気持ちを抱えたまま生活するのは避けたいですよね。老後になると、仕事や投資をするといった動きも取りにくくなります。

現役時代の早い段階から老後資金を準備しておけば、先になって悩むことなく安心して老後を迎えられるでしょう。「まだまだ先」と思わずに、「今のうちから準備が必要」と気づいたときから準備を始めてみてはいかがでしょうか。

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参考資料

鶴田 綾