おひとりさまだからこそ考えたい「介護費用」

おひとりさまが老後資金とあわせて考えたいのが「介護費用」です。年齢を重ねると、どうしても身体の自由がきかなくなったり、病気になったりしやすくなるもの。そういうときに自分の子どもや配偶者がそばにいれば安心ですが、実はそうもいっていられません。

内閣府の「令和3年版 高齢社会白書」によれば、平成27年に65歳以上で一人暮らしの男性は192万人(男性全体の13.3%)、女性は約400万人(女性全体の21.1%)です。子どもはいるけど遠方に住んでいる場合や、配偶者が亡くなってしまった場合などで、老後おひとりさまになる方も多いのです。

もし、将来介護が必要になったとき、おひとりさまだと高い確率で介護施設のお世話になることが考えられるでしょう。

では、介護費用がいくらくらい必要になるのかをLIFULL介護の「老人ホームの費用相場」(2021年9月30日時点)を元に見ていきましょう。

【有料老人ホーム】

入居時費用:540万円
月額費用(入居時費用あり):23.1万円

【サービス付き高齢者向け住宅】

入居時費用:19.8万円
月額費用(入居時費用あり):16.7万円

老人ホームの平均入居期間である5年間で計算すると、有料老人ホームの場合は約1900万円、サービス付き高齢者向け住宅でも約1000万円が必要になります。

約1000~2000万円の介護費用も老後資金として上乗せして準備をすることは大変ですが、これだけ用意できていれば老後に万一のことがあっても安心でしょう。