受給を遅らせて「年金額が最大4割増える」方法も
逆に年金には「繰下げ受給」という制度もあります。
繰り下げ受給は65歳時点で年金の請求をせず、66歳以降70歳までの間で申し出た時から繰り下げて請求が可能です。また、2022年4月からは、その上限が75歳にまで拡大されます。ひと月あたりの増額率は0.7%です。
繰下げ受給=「後倒し」
こちらも、グラフで増額率のイメージをつかんでみましょう。
70歳までの5年間(60カ月)繰下げた場合は42%、さらに75歳までの10年間(120カ月)繰下げた場合は84%、年金が増額されるということになります。
非常に「お得」な制度ではありますが、やはり受給スタートまでのやりくりをどうするか、さらにいうと「そもそも何歳まで生きられるのか」という部分がボトルネックとなるでしょう。