メットライフ生命が6月に実施した「老後を変える全国47都道府県大調査 2021年版」によると、「老後について心配・不安だと感じること」として、60代〜70代を除くすべての世代で「お金」という答えが最も多くなっています。中でも40代では、7割が老後のお金不安だと感じているようです(図表1参照)。
そこで今回は、お金が貯まる人と貯まらない人では何が違うのか、金融のプロとして働く金融機関勤務の3人に話を聞いてみました。
自分が何に使ったのか把握していない人
都市銀行勤務の30代Aさんは、お金が貯まらない人の特徴として「自分が何にいくらお金を使ったのか把握していないこと」を挙げます。
「銀行勤務ということもあって友人などによく貯金の方法について聞かれるけれど、『貯金に回すお金なんてない』という人ほど、『何にお金を使っているかわかる?』と質問しても、まともに答えが返ってこない…。そもそも自分が何にいくら使ったのかを把握していないと支出の改善策を練ることができないので、大体そこで話が終わってしまう」とのこと。
「そういう人に『1か月でもいいから家計簿をつけてみたら?』と言うと、ほとんどの人が面倒くさそうに『わかった、やってみる』と答える。でも、次に会ったときに聞くと、結局やっていないことが多い。1か月程度の家計簿もつけられないようでは支出の管理も難しいし、きっこのまま40代、50代になっても『お金が貯まらない!』と言っているんだろうなと思ってしまう」とAさん。