「お金が貯まらないと」口にするだけで何も実行しないのであれば、ずるずると時間が経って老後の不安が大きくなっていくばかり…という事態に陥ってしまいそうです。

将来の自分に期待しすぎている人

証券会社で働く20代のBさんは、「お金が貯まらない人は基本的に真剣さが足りない。話を聞いていると、将来の自分を過信していたり、先のことを楽観視しすぎているような気がする」と話します。

「『貯金ができない』と言う人の話を聞けば聞くほど、ローンをやたらに組んだり、クレジットカードを複数枚持ったり、クレジットカードのランクを上げるために無駄にお金を使ったりしている。ローンを組んだり、クレジットカードで支払ったりするのは、将来の自分が今の経済力をキープしていると思っている証拠だけれど、このご時世いつ何が起こるかわからない。そういう危機感のなさがお金が貯まらない原因のように思う」と言います。

「極論を言えば、20代のうちは特にローンを複数組むのはあまりオススメできない。経済力が安定していないし、収入も少ないから貯金が全くできずにローンの支払いに追われている人をよく見かける」と続けるBさん。

「あとは生命保険や医療保険も。20代で特に独身なら毎月数千円も支払う保険は不要に思う。極端に言えば病気やケガをしないと保険自体のメリットを享受できないけれど、20代はそのリスクが少ない。用途が限られている保険にお金をかけるより、その分を貯金に回しておけば他のことにも使えるし」と話してくれました。

危機感がないと、真剣に貯金について考えることに至らないのは無理もないことかもしれません。