お金を貯めるための作戦を持っている人

最後に、貯まらない人の対比として「貯められる人」の特徴を聞いてみたところ、「お金が貯められる人は、そのための作戦を持っている」と言うのは信用金庫で働く40代のCさん。

「お金を貯めることにきちんと気持ちが向いていて、常にそれが頭のどこかにある。だからこそ、『お金を貯めるためにはこうしたほうがいい』『無駄遣いを減らすならああしたほうがいい』みたいな作戦を日頃から考えている。しかも、それを理性的にジャッジして行動に移せる」と話します。

Cさんの友人でも一人、非常に節約上手でしっかり貯金をしている女性がいるのだと言います。「彼女は似た服を買わないようにするため、すべての服を写真に撮っている。服を買うときにはその写真を見て、似た服がないか、着回しが何パターンできそうかなどを考えて購入しているし、ランチもお腹の空き具合や夕食の時間まで何時間あるかなどを考慮してメニューを選んでいる」のだそう。

「一方で貯金できないと言っている友人は、なんとなく周囲に合わせてちょっとお高いランチを選んだり、好みだからといって既に持っている服と似たようなものを買ったり…。貯金できる人はそういう工夫や作戦が効いているのだと思う」と話してくれました。

おわりに

今回は、お金が貯まらない人と貯まる人の違いについて3人の金融のプロに話を聞いてみました。それぞれかなり辛辣な意見となりましたが、お金が貯まらない人には真剣さや危機感が足りないというのは3人の共通認識のようです。今からでも真剣に貯金のことを考えたいものです。

参考資料

老後を変える全国47都道府県大調査 2021年版(メットライフ生命保険株式会社)

大塚 ちえ