8月末に関西スーパー<9919>は阪急グループの小売り部門・H2Oリテイリングの傘下入りを発表し、関西では概ね好意的に受け止められました。しかし関東で安売りスーパーとして知られるOKストアが“待った”をかけています。

関西スーパーの約7%の株式を持つOKストアは関西スーパーとH2Oグループの経営統合に反対を表明し、自らTOBの方針を示すに至りました。

関西の企業同士の再編に関東の企業が“待った”をかける形となった関西圏でのスーパーの再編劇は、関西スーパーの10月29日の株主総会の行方が鍵を握ります。

関西スーパーが事実上の阪急グループ入りへ

H2Oリテイリング(以下、H2O:8242)は阪急阪神グループ<阪急阪神HD:9042>の小売部門であり、傘下には阪急百貨店や阪神百貨店に加え阪急オアシスやイズミヤなどのスーパーもあります。

近年、関西でスーパー事業の強化を進めているH2Oは2014年にイズミヤの買収を行うなど、関西スーパー業界において徐々に勢力を強めています。

そして本年8月31日にH2Oグループの阪急オアシス、イズミヤに関西スーパーを加えた3社の経営統合が発表されました。