厚生年金は男女で平均6万円の差に

金額ごとの分布のボリュームゾーンを比較してみると男子が15～20万円未満で、女子が5～10万円未満になっていて、10万円以上の差があることが分かります。

また、平均年金月額を比較すると男子が16万4770円、女子が10万3159円なので約6万円の差があります。

現在の受給者では、男子の方が厚生年金の受給額が多い状況です。

ただ、今の現役世代が厚生年金を受給する頃には、この差は埋まってくることが予想されます。

女性の方でも、男性と同じぐらいの給与水準であったり、新卒から定年まで働かれたりする方も多くなっているからです。

さらに今回は、男女平均額の「14万4268円」を基準にして、受給額が15万円より上か下かについて見てみました。

男性では15万円以上受給する人が692万5414人いる一方で、15万円未満の人は374万1567人ですので、格差が大きいといえるでしょう。

女性では、現在の受給者をみると15万円未満が483万8931人と大多数を占めているので、現時点ではほとんどが平均額以下という状況でした。今後は女性の平均受給額は上昇していきそうです。