国民年金はひと月いくら?

あわせて、国民年金のひと月の分布も見ていきましょう。

国民年金【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~1万円未満…1万2693人・1万円以上~2万円未満…6万803人・2万円以上~3万円未満…22万1983人
3万円以上~4万円未満…70万6206人・4万円以上~5万円未満…134万5582人
5万円以上~6万円未満…312万4529人・6万円以上~7万円未満…849万4551人
7万円以上…38万1323人
国民年金【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~1万円未満…6万6247人・1万円以上~2万円未満…24万4695人・2万円以上~3万円未満…74万63人
3万円以上~4万円未満…226万4161人・4万円以上~5万円未満…336万406人
5万円以上~6万円未満…454万1337人・6万円以上~7万円未満…598万7227人
7万円以上…144万306人

国民年金の場合ひと月約5万円で、男女で差はほとんどありません。

ただ受給権者数を比べてみると、男性1434万7670人に対し、女性が1864万4442人。女性の方が約400万人ほど多いことが分かります。

国民年金のみの方は自営業の方もいますが、女性に関して言えば専業主婦や扶養内でパートをされる方も多いでしょう。

知っておきたい、国民年金が払えないときの手続き

コロナ禍においては、減収したり、失業したりという方も少なくありません。男女共同参画局の「男女共同参画白書 令和3年版」によると、2020年4月は前の月と比べて就業者数が男性で39万人、女性で70万人減少。女性の減少数は多く、非正規職労働者が多いこと、育児中であることなどが要因として考えられます。

国民年金は、収入が減少したり失業したりして納めることが困難になった場合、「国民年金保険料免除・納付猶予制度」が利用できます。手続きを行えば、保険料の免除や納付猶予が認められた期間についても年金の受給資格期間に算入されるように。未納にせずに、手続きを行うようにしましょう。

「保険料免除制度」では、免除される金額が「全額・4分の3・半額・4分の1」などになります。ただし、保険料免除・納付猶予の承認を受けた期間は、保険料を全額納付した場合に比べて年金額が低くなります。また、納付猶予期間は年金額には反映されません。

経済的に余裕ができたら、保険料免除や納付猶予になった保険料を後から納めることができます。追納できるのは10年以内(保険料免除・納付猶予を受けた期間の翌年度から3年度目以降は当時の保険料に一定の金額が加算)なので、覚えておきましょう。