50代といえば、現役生活の集大成ともいえる時期。収入のピークを迎える人も多いうえ、住宅ローンや教育費が落ち着き、貯蓄の成果を実感し始める世帯もあるでしょう。その一方で老後の年金について気になり始める人も増えるのでは?

そこで、気になるのが「定年退職後に向けたお金のこと」という方も多いでしょう。手元の貯蓄は自分で確認できますが、年金はどうでしょう?ねんきん定期便やねんきんネットで確認したことはありますか?

今日はいまの50代が知っておきたい年金のことをていねいに整理していきます!

年金保険料&老後の支給額「毎月いくら?」

さいしょに、年金保険料と支給額について、最新版のデータを見ていきます。

国民年金の保険料は年度ごとに見直されており、令和3年度(2021年度)は月額1万6610円です。年金保険料を40年間満額納めた場合の支給額は月額6万5075円。これは、2020年度の6万5141円から0.1%の引き下げが行われています。

また、厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額※)の支給額は、2021年度は22万496円です(2020年度は22万724円)。

2019年に金融庁のレポートに端を発して話題となった「老後2000万円問題」はこの「夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額」(厚生年金)をつかって試算されています。

夫婦2人とも国民年金(老齢基礎年金)の世帯や、国民年金を満額受給できない場合は、老後の受取り額はもう少し低くなると考えておく必要がありそうです。

(※)平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

次では、厚生労働省の検証資料をもとに、いまの50代がどのくらいの年金を受け取れそうか見ていきます。