リッチなシニア世帯がいる一方で

先ほどの分布図から4世帯のうち1世帯はリッチな70代以上シニア世帯と分かりましたが、一方で残りの4分の3世帯の実情は気になるところです。

70代以上の平均貯蓄額は2000万円代でしたが、「2000万円」のラインに達していない世帯は全体の約60%です。

また貯蓄500万以下の割合は全体の約23%となり、こちらも約4分の1を占めていることが分かりました。

例えば、貯蓄400万円あったとして、毎月5万円切り崩すと約6年半で使い切る計算になります。これでは「人生100年時代」において、少々心もとないと言わざるをえません。

また、70代からは医療や介護費用の増加による家計の影響が気になってくる年代ともいえるでしょう。

老後の備えは、健康で働けるうちから準備することが重要といえそうですね。