物価上昇や金融政策の変化を背景に、「安全性を重視しつつ、少しでも利回りを確保したい」と考える人が増えています。
そうした中で注目されやすいのが「個人向け国債」です。
個人向け国債は、国が発行する国債で元本割れが原則なく、1万円から購入可能で中途換金もできます。
そのため、比較的安心した運用が期待できます。
では、個人向け国債の金利は何%なのでしょうか。
本記事では、2026年1月募集分の変動10年・固定5年・固定3年のそれぞれの金利を解説します。
金利の差だけでなく、人気の動向や商品性の違いも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 変動10年、固定5年、固定3年それぞれの特徴を理解!
個人向け国債には、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3つのタイプがあり、それぞれ仕組みが異なります。
変動10年は、半年ごとに金利が見直されるのが特徴です。
市場金利の動きが反映されるため、将来的に金利が上昇すれば受け取る利息も増える可能性があります。
一方で、金利が下がる局面では利息も低下しますが、最低金利は保証されています。
固定5年と固定3年は、購入時の金利が満期まで変わらない点が特徴です。
将来の金利変動に左右されないため、受取利息をあらかじめ見通しやすく、資金計画を立てやすいメリットがあります。
特に、数年以内に使う予定のある資金の置き場として選ばれやすい傾向があります。
2. 2026年1月募集の「個人向け国債の金利」は何%だった?
個人向け国債は毎月発行されますが、2026年1月募集のそれぞれの個人向け国債の金利水準は以下の通りとなります。
2.1 個人向け国債の金利(2026年1月募集)
- 変動10年:年1.39%(2025年12月募集分は年1.23%)
- 固定5年:年1.59%(2025年12月募集分は年1.35%)
- 固定3年:年1.30%(2025年12月募集分は年1.10%)
今回の募集では、3タイプすべてで前月募集分より金利が上昇しています。
なかでも固定5年は年1.59%と最も高い水準です。
これまでの金利水準と比較すると、目を引く金利の高さです。
例えば、固定5年国債を100万円分購入すれば、年間1万5900円(税引前)の利子がもらえます。
3. 前回募集の個人向け国債で「応募額が一番多かった」のはどれ?
2025年12月募集の個人向け国債における応募額を見ると、最も多かったのは固定5年でした。
固定5年の応募額は2136億円で、変動10年の2112億円をわずかに上回っています。
一方、固定3年は785億円と、他の2タイプと比べて応募額は大きく下回る結果となっています。
3.1 個人向け国債の応募額(2025年12月募集)
- 変動10年:2112億円
- 固定5年:2136億円
- 固定3年:785億円
固定5年が最も多く選ばれた背景には、比較的高い金利を一定期間確保できる点があると考えられます。
5年間は金利が変わらないため、将来の金利動向を気にせず、安定した利息を受け取りたい人にとって分かりやすい商品といえるでしょう。
また、変動10年もほぼ同水準の応募額となっており、長期で資金を使う予定がなく、今後の金利上昇も視野に入れたい層から根強い支持を集めたことがうかがえます。
固定3年は期間が短く、利回り面で見劣りすることが、応募額の差につながった可能性が考えられるでしょう。
4. 自分にあった資産形成の選択肢を考えよう
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2026年1月募集の個人向け国債の金利は、過去と比べても比較的高い水準となっています。
物価高や金利などを踏まえたうえで、「とりあえず現金で置いている資金」をどう活用するか考える良いタイミングといえるでしょう。
ただし、どれが正解というわけではありません。
長期資金なら変動10年、使い道が決まっているなら固定型といったように、金利+使い道の視点で選ぶことがおすすめです。
また、比較的リスクを取れるなら債券ではなく株式投資という選択肢もあります。
資産形成の方法はさまざまです。
ぜひ、資産運用の目的やリスク許容度を考慮して、自分にあった資産形成の選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
苛原 寛