長引くコロナ禍で心の不調に悩む人が増えている、といった報道を頻繁に耳にします。
今や4人に1人が罹患するともいわれる「うつ病」には、医師の診察と、じゅうぶんな休養が大切といわれます。
とはいえ、「じゃあ仕事辞めます!」と簡単に言えるものでもありません。仕事やお金の心配を抱えたままでは、ゆっくり気持ちも休まらないでしょう。
今回は、サラリーマンのみなさんが「心のバランス」を崩して仕事ができなくなったとき、療養や仕事復帰を支えてくれる制度をご紹介します。
その1 医療費を減額…「自立支援医療(精神通院医療)」
メンタルの不調から来る病気は、医療機関の継続受診が必要であることが多いので、診察料・薬代はあなどれません。「自立支援医療(精神通院医療)」の制度は、その負担を軽減するものです。
「自立支援医療(精神通院医療)」
- すべての精神疾患を対象に、通院による継続的な治療が必要な人が申請・利用可能
- 通常「3割負担」の医療費が「1割負担」まで軽減される(※ただし指定の医療機関・薬局のみ)
- 世帯の所得や疾病に応じて、ひと月あたりの自己負担に上限が設定される(※上限額を超えた部分の負担は不要)
厚生労働省「自立支援医療(精神通院医療)」について