会社員として働く多くの人は、給与アップを目指したいと思うものでしょう。今年(2021年)5月、全国20歳~59歳の男女400人を対象に行われた「現状の給与への満足度に関するアンケート」※によると、「今の給与に満足している」のは16%。
※調査実施:株式会社SheepDogが運営するITツール比較サイト・STRATE(ストラテ)

満足していない84%のうち、もっとも多かったのが「不満で、今より5万円程度上げて欲しい」の29%。次いで「今より3万円程度上げて欲しい」の25%、「今より10万円以上上げて欲しい」の24%、「今より1万円程度上げて欲しい」の7%と続きます。

ただ、給与アップのためには自分のキャリアを磨くことが大きな一つの要素になります。そこで今回は、現役の管理職が考える「自分のキャリア形成に役立ったこと」について聞いてみました。

役職による給与の差はどのくらい?

では、給与は役職でどのくらい変わるのでしょうか。参考として、厚生労働省「令和2年 賃金構造基本統計調査」の結果から役職別の賃金(月額)を見てみましょう。

すると、「非役職者」が男性:29万8300円・女性:24万8100円、「課長級」が男性:49万9000円・女性:44万3100円、「部長級」が男性:60万1700円・女性:52万500円となっています(図表1参照)。

図表1:役職別・性別の賃金(月額)

出所:「令和2年 賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)をもとに編集部作成(注)一般労働者のうち、雇用期間の定めのない者に関する役職別賃金