社会人大学院に通ったことが刺激になった
金融機関の役員として働いているCさんは、30代で大学院へ入学。「社会人向けの夜間授業で、とても意欲のある人が多かった。そこでの出会いは非常に大きな財産」と話してくれました。
「専門的に学びたい分野があった。金融の知識は仕事を通して身につけていけるけれど、法律の知識は仕事ではなかなか得られないし、大学院にいきたくても若い頃はお金がなかったから、30代までお金を貯めてチャレンジした」と言います。
毎日定時に仕事を終えて授業を受け、授業が終わった後も大学院で自習し、終電間際で帰るという生活が数年続いた、と続けるCさん。
「当時は残業する者が偉いという空気だったから、同期からやや遅れを取っていることも感じていた。でも、大学院での学びで守備範囲が広がったと感じていたし、法務部の人たちよりも詳しい法律の知識が身について一目置かれることもあった。社長も大学院で学び直していたこともあって、自分のことをかわいがってくれたのも運がよかった」とのこと。
そうして活躍の場を広げ、役員まで昇進したCさんですが、大学院の同期たちとはまだつながりがあるようで、そこでのコネクションを使って仕事をしたこともあると話していました。
おわりに
今回は、自分のキャリア形成に役立ったと思うことを現役の管理職3人に聞きました。簡単に真似できることばかりではないかもしれませんが、キャリアアップの道筋をどう考えるかの参考にしてください。
参考資料
- 現状の給与への満足度に関するアンケート(株式会社SheepDog)
- 令和2年 賃金構造基本統計調査 結果の概要・役職別に見た賃金(厚生労働省)
大塚 ちえ