外食関係者など「プロしか入店出来ない」というイメージもあった『業務スーパー』を展開する神戸物産の成長が続いています。タピオカブーム時に冷凍タピオカでブレイクした後、コロナ禍による巣ごもり消費で更に成長が加速しました。

デルタ株によるコロナ感染拡大で再度首都圏などに緊急事態宣言が発出される中で、神戸物産はAI活用店の実験を8月から開始して次の成長を模索します。同社の成長がどこまで続くのか注目されます。

年間40~50億円で営業利益増 業績の上方修正も

『業務スーパー』を展開するのは兵庫県加古川市に本社を置く神戸物産<3038>です。近年は『業務スーパー』や神戸物産の名前を聞くことも多くなりました。

まず、神戸物産の業績を見ていきましょう。

  • 2018年10月期:売上高2672億円、営業利益157億円、当期純利益104億円
  • 2019年10月期:売上高2996億円、営業利益192億円、当期純利益121億円
  • 2020年10月期:売上高3409億円、営業利益239億円、当期純利益150億円
  • 2021年10月期:(予想) 売上高3580億円、営業利益294億円、当期純利益200億円

これまで年間約40億円のペースで営業利益の増益が続きましたが、2021年10月期の営業利益は対前年同期比で50億円以上の増益が予想されています(当初の予想を6月に上方修正)