AI活用でおすすめ商品やレシピを提案 ソフトバンクと業務提携
『業務スーパー』の成長により増収増益を続ける神戸物産ですが、神戸物産自体は『業務スーパー』の店舗運営は2店舗しか行っていません。神戸物産は『業務スーパー』のFC本部であり、コンビニのFC本部と同じ立ち位置にあり、同社の役割はFC加盟店の募集及びフォロー、FC店に卸す商品開発と製造が中心です。
2020年10月期の同社の営業利益率は約7%であり、利幅が薄い食品等を取り扱う小売店としては高い利益率を誇りますが、FC本部の立ち位置が高い利益率の背景にあります。
ワクチン接種の進展で終息するかに見えたコロナ禍ですが、デルタ株の感染拡大が急速に進み、再び8月に首都圏・大阪・沖縄へ緊急事態宣言の発出がなされました。よってまだ同社の快進撃は続くと考えられます。
しかしワクチン接種の進展とともにコロナ禍も終息が予想されます。その中で同社はソフトバンクと業務提携を行い、AI活用による次世代型スーパーの実験を『業務スーパー天下茶屋駅前店』(大阪市西成区)で8月から開始するなど新たな取り組みも開始されます。
アフターコロナが近付く中で、今後も神戸物産は成長を続けることができるのか、神戸物産の業績の行方がも注目されます。
参考資料
- 2018年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2020年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 連結業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
- 有価証券報告書
- 株式会社神戸物産・ソフトバンク株式会社「AI などを活用してお客さまの満足度向上を実現する次世代型スーパーの実験店舗を構築」
石井 僚一