王者トヨタも空飛ぶクルマ領域に参戦

自動車分野の雄であるトヨタ自動車も「空飛ぶクルマ」領域に参入しています。

2021年5月21日に経済産業省にて開催された「第7回 空の移動革命に向けた官民協議会」の議事次第にもその名前があり、資料には「空飛ぶクルマ/eVTOL」実現のために、電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発・実用化を進めるJoby Aviation(以下Joby)と協業する旨の記載がありました。

Jobyとトヨタとの協業は2020年1月に開始され、その翌月である2月24日に、Jobyは資金調達目的で特別目的の買収会社であるReinvent Technology Partnersと企業合併し、ニューヨーク証券取引所へ上場する見通しである旨を発表しました。

しかし、7月25日時点ではJobyは上場しておらず、Reinvent Technology Partners社の公式サイトによると、8月5日(現地時刻=EDT)に臨時株主総会が予定されています。Jobyの上場に関連して、何か進展がある可能性があるでしょう。

トヨタの空飛ぶクルマ領域での動きも、Jobyの動向を含めて予断を許さない状態ですが、ANA・JALなどの航空会社も空の移動革命に向けた官民協議会に名を連ね、参入を狙っています。自動車メーカーも航空会社もどちらも注目している「空飛ぶクルマ」。国内でどのような決着になるかは、今後の動きに注目する必要があるでしょう。

参考資料

當瀬 ななみ