日本における空飛ぶクルマの現状

では、日本における「空飛ぶクルマ」の現状はどのようになっているのでしょうか。

日本の「空飛ぶクルマ」分野におけるトップランナーは株式会社SkyDriveです。同社は2020年8月25日に公開有人飛行試験を成功させました。飛行時間は約4分間で、同社の開発拠点内のテストフィールド内で飛行しています。

先述のクラインビジョン社の実績と比べると物足りなさを感じる部分がありつつも、2023年の実用化を目指して開発を進めているようです。

このように、日本では「空飛ぶクルマ」について「2023年」までに実用化を目指す、という表現が頻出します。これは経済産業省が策定した「空の移動革命に向けたロードマップ」内に「事業スタート(目標:2023年)」という記載が出てくるのが理由だと考えられます。

ただ、2020年11月に大阪府にて実施された「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」の設立及び設立式では「2025年大阪・関西万博をひとつのマイルストーンとして」と宣言されているので、日本での「空飛ぶクルマ」実用化まではもう少し時間がかかりそうです。