若い知人の最近のボヤキ話。
自分も以前、在籍していた中小企業の後輩ですが、最近、社長が「経営者の視点で考えろ」とよく言うそうです。「ムカつきますねぇ」「それってアナタの仕事でしょ!? 」とキレていました。
あなたの周りでも「経営者の視点で考えろ」問題は起きていませんか。今回は、この問題を考えてみます。
やること増やすなら給料上げてよ
ネットで検索すると、「経営者の視点で考えろ」という経営者は、やはり結構いるようです。こんな声があがっていました。
「“経営者の視点で考えろ"も結構だが、それなら相応の判断材料もちゃんと公開、提供してよ、と思う」
「給料が違うのに高い目標、役割を持たせるのもなぁ。であれば、給料を上げてよ、と言いたい」
「社員はそれぞれ、それぞれの目的があって仕事しているので、経営者目線で考えろと自分のやり方を押し付けること自体、マネジメントとしては失格だよね」
「業績上がらないのは従業員のせいにして“君たちは給料に見合った仕事をしていません"と言い放ちつつ、ご自分の経営責任は放棄か(笑)」
結構、非難ごうごうですね。
「海外なら、部下なんて指示待ち族で当たり前」という意見もありました。続けて、「そういう部下を複数人コントロールして、1人では稼ぎだせない利益を生み出すのが上司の役目」。そして「そのためにはいかに正確なインプットを与えるか。日本の生産性が低い原因はここ」。
おっしゃる通りかもしれませんね。