年間収入別「ひとり世帯で貯蓄ゼロ」の割合は？

ここまでのお話で、単身世帯の半数以上が、「貯蓄100万円未満」にあてはまることが分かりました。

次では、貯蓄と「収入」がどのように関係するかを見ていきます。

「稼ぎがよければ、貯金も多い」は本当か？

前項では「貯蓄が100万円ない世帯」の割合を年代別に見てきました。ここからは「年収」と「貯蓄」の関係についても触れていきます。

「収入が高ければ、その分貯蓄もあるだろう」、と思われる方もいらっしゃるでしょう。ここで、年収ゾーンごとに「貯蓄ゼロ」の割合を見ていきます。

【年間収入別】単身世帯「金融資産非保有」の割合

  • 収入はない：64.4％
  • 300万円未満：39.0％
  • 300～500万円未満：27.0％
  • 500～750万円未満：18.1％
  • 750～1000万円未満：18.8％
  • 1000～1200万円未満：23.1％
  • 1200万円以上：25.0％

1200万円以上世帯がそれぞれ23.1％、25.0％であるのに対し、500～1000万円未満世帯の割合が18％台。年収が少ない層のほうが、年収が多い層よりも「貯蓄ゼロ世帯」の割合が低い点は、看過できないといえるでしょう。

稼ぎが増えて生活レベルを上げれば、その分出費が増えます。たとえ年収が上がったとしても、家計管理と資産形成への意識はしっかりと維持していく必要があるでしょう。