2024年に実施された定額減税。過去の話かと思いきや、実は税額が少ないなどの理由で控除しきれなかった人には「調整給付」が行われました。しかし、それでも減税が不十分だったケースもあり、この夏「不足額給付」の動きが各自治体ではじまっています。今回はこの不足額給付について、「誰が、いくらもらえるのか?」などをわかりやすく解説します。

1. 2024年の定額減税で「減税しきれなかった人」が対象の不足額給付

2024年に実施された「定額減税」は、所得税・住民税から自動的に引かれるしくみでしたが、税額が少なくて控除しきれない人には、2024年6月頃から見込み額に基づく「調整給付」が現金で支給されました。これは前年(2023年)の所得や扶養情報をもとに減税額を推計したものです。

しかし、実際の税額や扶養状況が変わったことで見積もりよりも減税額が多くなる人が出てくるため、各自治体ではその差額を補う「不足額給付」が追加で支給されるようになりました。