漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。

簡単な言葉も理解できる、賢い動物として知られているチンチラ(第5話参照)。特におみくじちゃんは、「おさんぽ」「おやつ」といったおなじみの単語はもちろん、祭さんがその日の気分で呼び方を変える「あだ名」も、ちゃんと理解できているようです。もちろん偶然通じているだけというものも多々ありますが…。

さて、ある日の部屋んぽ時間のこと。取り掛かっていた仕事が、あと少しで納品できそう、というタイミングだったことから、祭さんは順番を待っていたおみくじちゃんに「みくちゃん、おさんぽ、もうちょっと待ってね~」と声を掛けました。

「おや?」という表情をして、一瞬動きを止めるおみくじちゃん。次の瞬間、持っていた小枝をくわえたかと思うと、勢いよくケージの中を走りはじめました。しかも、ケージの真ん中ではなく、ケージの端ギリギリを通り、くわえている小枝をケージの柵に打ち付けるという、なかなかにワイルドな走りっぷり。

ガラン、ガラン、ガラガラガラッ、ガッツ‼‼‼カンカンカンカン…。

部屋中に高らかに響き渡る音に、だんだんと仕事に集中できなくなる祭さん。「っだー‼やかましいっ!もうちょい待ってば!(苦笑)」と思わす叫んでしまいます。