公的年金だけに頼らないために
年金額を増やす方法はあるとはいえ、公的年金「だけに」頼るという考え方をいったん切り変えるほうが、老後への備えとしては充実するかもしれません。
それは、自助努力で老後へ備えるということです。iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やつみたてNISAなどの活用を検討されても良いでしょう。
いずれも、少額からコツコツ積み立て投資を続けていくための、国の税制優遇制度です。老後資金の準備をスタートさせる最初の一歩として、使いやすいしくみといえそうです。
おうち時間に考えたい「お金のこと」
資産運用のポイントの1つは「時間」です。運用期間が長いほど、リスクが軽減しリターンが安定してきます。複利の力を借りて、雪だるま式に資産を増やしていくことにも繋がります。
自助努力で、安定的に資産を運用していくことができれば、安心して公的年金を繰下げ、年金額を増やすこともできるかもしれません。
とはいえ、「いきなり資産運用といわれても、どこから手を付けてよいのか分からない・・・・・・」という場合は、お金のプロの力を借りてもよいでしょう。
IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)が、金融機関から独立した中立の立場でお金の相談に応じてくれるサービスも増えてきています。
この機会におうち時間を充実させるためにも、資産の整理も行ってみませんか。
参考資料
- 日本年金機構「66歳以後に老齢年金の受給を繰下げたいとき」
- 厚生労働省「年金制度改正法(令和2年法律第40号)が成立しました」
- 日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
- 熊谷良子(LIMO)「国民年金・厚生年金「受取額を4割増やせる」方法」
吉田 奈都子