これから資産運用を始めるみなさんは、「つみたてNISA」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
つみたてNISAの最大のメリットは、「最長20年間の非課税期間」ですが、その他にも知っておいていただきたいポイントがいくつかあります。
本日は、10年以上大手証券会社で勤務した経験のある私から、「つみたてNISA」のしくみについてお話ししていきます。
つみたてNISAの4つのポイント
まずは、つみたてNISAの4つのポイントについて触れていきます。
つみたてNISAのポイント① 「税金がかからない」
1つ目は「税金がかからない」、つまり非課税という点です。冒頭でも申し上げたように、ここがつみたてNISAの最大のメリットです。
毎年40万円を上限に、対象の投資信託などをつみたてNISA口座で購入し、その後20年以内に売却した場合は、売却益にかかる税金が非課税になります。
例えば、通常の口座(特定口座など)で今年40万円分投資信託を購入し、その価格が15年後に100万円まで上がっていた時点で売却した場合、約12万円の税金がかかります。(現行の税率20.315%の場合)
これをつみたてNISAで購入した場合は非課税で100万円を丸々受け取ることができます。
つみたてNISAのポイント② 「投資信託」を買うための制度である。
2つ目は「実際には投資信託を購入する」という点です。
つみたてNISAと聞くと、たまに「つみたてNISA」という商品を買うのだろう、とお考えの方が見受けられます。
しかし、「つみたてNISA」という商品があるわけではありません。
つみたてNISAを通して実際に購入するのは「投資信託」という金融商品です。
投資信託は、投資家から集めたお金を、プロが株や債券に投資をして、その利益や損失を投資家に還元するという仕組みです。投資であり、お金を運用していますので、元本保証はありません。
ちなみに、つみたてNISAを通じて購入できる投資信託は、金融庁が選んだ194本の投資信託に限られています。
ご自身の判断でどの投資信託にお金を投じるか選ばないといけない点に関しては、投資ビギナーの方にとって少しハードルが高いと言えるかもしれません。