ここまで、つみたてNISAの4つのポイントをお伝えしました。ここで、もう一度振り返ってみます。
- 税金がかからない
- 「投資信託」を買うための制度である
- 「売却のタイミング」を都度見極める必要がある
- 税金がかかる場合もある
「税金がかからない」以外は、見落とされている場合も多いポイントですので、ぜひ参考になさってください。
では、この4つのポイントを踏まえて、つみたてNISAに「向いている人」についてお話ししていきましょう。
つみたてNISA「向いている」人とは
先ほどお話しした4つのポイントを踏まえると、投資の経験がある程度あり、ご自身に合った投資信託を選べる方であれば、上手に活用できる可能性が高いでしょう。
投資は「買い時」よりも「売り時」の見極めのほうが難しいといわれます。
よって、20年という限られた期間で上手に利益を出すことは、資産運用ビギナーの場合、やや難しいと感じられる場合が多いかもしれません。
とはいえ、「少額からスタートできる」「長期・分散保有に適した投資信託がセレクトされている」といった、つみたてNISAならではの特徴にも注目したいところです。
「大きな金額を投資に回すのは怖い」「金融商品はどれを選べばいいのか分からない」といった理由でこれまで資産運用にチャレンジできなかったみなさんにとって、はじめの一歩を踏み出すためには、メリットの多い制度であるといえます。
さいごに
この記事を読んでくださったみなさんの多くが、すでに資産運用に何らかの関心を寄せてくださっていることでしょう。
ポートフォリオにバランスよく資産運用を組み入れていくことは、コツコツとお金を育てていく上で、非常に重要なポイントであるといえます。
今回お話ししたように、つみたてNISAにはいくつか注意すべき点はあります。しかし、それらをしっかりと理解し、ご自身に合う金融商品や運用スタイルを見つけていくことができれば、ぜひ検討したい仕組みです。
資産運用のプロフェッショナルのアドバイスなども参考にしながら、最も効率のよい方法でお金を育てていけるとよいですね。
参考資料
佐藤 雄基