老後の準備は「先手先手」で

リタイヤ間近になって、にわかにお金の心配を始めても、貯蓄は一朝一夕で増えるものではないでしょう。

やはり、若いうちから老後に向けてコツコツと準備しておくことが大切です。お持ちの資金を、預貯金や保険商品、そして資産運用にバランス良く振り分けていくことは、効率よくお金を育てていくことに繋がります。

「資産運用」とは、分かりやすくいうと「投資」です。「リスクがある」「難しそう」と行った理由で、これまでトライしなかった方もいらっしゃるでしょう。

資産運用は預貯金とは異なり元本の保証はありません。しかし、運用期間が長ければ長いほどリスクが軽減し、リターンが安定してきます。

少額からコツコツと投資をする場合、「つみたてNISA」や「iDeCo:イデコ(個人型確定拠出年金)」といった税制優遇制度の活用を検討されてもよいでしょう。お勤めの会社がすでに企業型確定拠出年金を導入しているという方もいらっしゃるかと思います。

それぞれのメリットを活用しながら、「長期運用」を心がけていかれることをお勧めします。

20代から40代のみなさんであれば、老後までの時間はたっぷりあります。運用結果がしっかり出るころにセカンドライフを迎えることができたとしたら、嬉しいですよね。

おわりにかえて

貯金や投資といった「お金のこと」は、親しい間柄どうしであっても話題に出しにくいものです。

「貯蓄ペースを上げていきたい」「資産運用のデビューが不安……」

そんな悩みは、お金のプロフェッショナルに相談してみましょう。対面で相談するもよし、インターネットを活用するもよし。ゆとりある老後を見据えた「お金の増やし方」が見つかるきっかけになるかもしれません。

参考資料

岡崎 泰輔