「老後2000万円」は「どこ吹く風」といえるのか?
今回の調査結果をまとめると、70代以上・二人世帯の平均貯蓄額は2259万円。そこから負債を差し引いた純貯蓄額は2173万円。いずれも2000万円のラインは超えています。
また、4世帯に1世帯が、3000万円以上の貯蓄を保有する、という結果でした。
とはいえ、「2000万円」のラインに達していない世帯は全体の約60%です。また、貯蓄200万円未満世帯にも12.2%存在します。
こうした「老老格差」ともいわれる貯蓄額の二極化が見られる点は、看過できないといえるでしょう。
老後に必要となるお金は、ライフスタイル・家族構成、そして健康状態などによって人それぞれです。
とはいえ、世界でも長寿国として知られる日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳(※)。元気で長生きできたらそれは素晴らしいことですが、当然「老後費用」についても、長寿を見据えた準備が必要になってきそうですね。
※ 厚生労働省「令和元年簡易生命表の概況」より