「まさかに備えた保障」も視野に
ここまで見てきた通り、遺族年金のしくみは複雑です。「わが家の場合は、どうなるんだろう?」と不安になった方も少なくないでしょう。
家族の状況によって遺族年金の受給状況はかなり変わってきます。ご自身の世帯ケースの場合は万一の際にどれぐらい遺族年金が受け取れそうか、把握しておけるとよいですね。
パートナーの死は、「ひとが一生で味わう最も大きなストレスである」などといわれます。しかし、夫婦どちらかが必ず経験することでもあるでしょう。
「もしもの時」を避けることはできません。しかしお金の不安を減らす工夫は可能です。
保険や貯蓄などをバランスよく組み合わせながら、「家族の安心」に繋がるポートフォリオを作っていかれることをお勧めします。
マネープランの見直しや、資産運用の方法に不安を感じたときなどは、お金のプロに相談されてもよいかもしれません。
参考資料
- 日本年金機構「遺族年金」
- 日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)」
- 日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)」
- 日本年金機構「遺族年金ガイド 令和3年度版」
- 熊谷良子(LIMO)「遺族年金「もらえる条件」国民年金・厚生年金でどう違う」
- マネイロ「資産運用はじめてガイド」
佐藤 雄基