みんなの「貯蓄の内訳」は?
次に、金融資産保有世帯にどのようにして貯蓄をしているか、金融商品の種類について、先ほどの調査結果からご紹介します。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」によると、金融資産保有世帯(二人以上の世帯)の金融資産保有額の平均値は1721万円、中央値は900万円です。
【表3】「金融商品別の平均保有額と構成比」および、グラフをごらんください。
預貯金が全体の半分近い割合を占め、次に有価証券と生命保険がそれぞれ20%程度となっています。預貯金の内訳は定期預金などの定期性のあるものが30.3%となっており、普通預金よりも多くなっています。
金融資産の半分は元本保証のあるもの、流動性が高いもので持ち、残りの半分は収益性を重視した金融商品で持っていることがわかります。
また、「金融商品を選択する際に重視すること」を聞いた調査結果は以下のとおりです。
安全性を最も重視しており、次に流動性、その次に収益性を重視しているようです。保有している金融商品別構成比とも合致しています。