自分の貯蓄額は平均よりも多いのか少ないのか、気になる人は多いのではないでしょうか。

とりわけ「同世代のなかでは、どのくらいの位置か」については、知りたいような、知りたくないような……。

そこで年代別の貯蓄額の平均を最新データからご紹介していきます。また、どのようにして貯蓄をしているのか、保有している金融商品についても合わせて見ていきましょう。

年代別「みんなの貯蓄額」平均・中央値っていくら?

金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」から、年代別の貯蓄額の平均値と中央値を抜粋します。

年代別の貯蓄額をながめていきましょう。【表1】「二人以上の世帯」・【表2】「単身世帯」に分けて整理しました。

※いずれも、金融資産を保有していない世帯を含めた金額です。

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」をもとに筆者作成

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和2年調査結果」をもとに筆者作成

金融資産を保有していない世帯は、二人以上の世帯で16.1%、単身世帯で36.2%です。単身世帯で貯金がない人の割合がかなり高いことがわかります。

また、年齢が高くなるほど貯蓄額が上がっていきます。二人以上の世帯の40代では平均値が1012万円、中央値は520万円となり、平均値が中央値の倍近い金額ですね。

平均値の場合、一部の富裕層の貯蓄額の多さに引っ張られるため高くなる傾向があります。貯蓄額が低い人から順に並べた時にちょうど真ん中にくる人の貯蓄額を表した「中央値」がより実態に近いといえるでしょう。

単身世帯の場合は、金融資産を保有していない人の割合が36.2%と高いことから、平均値と中央値の差が非常に大きくなっています。40代にフォーカスすると、平均値は666万円、中央値は40万円となっており、貯蓄できている人とできていない人の差が大きいことがうかがえます。