もちろん彼女たちは、何もファッション感覚でとか、自分が楽したいからという理由で子供にハーネスを付けていたわけではありません。

「とにかくうちの子は、どこへ飛び出すかわからない。抱っこしたら身をよじって嫌がるし、ベビーカーもダメ。すんなりと受け入れてくれたのがハーネスだった」

「電車大好きな息子は、駅のホームでは大興奮。突然走り出して危険だし、他の人の迷惑にもなる。電車でベビーカーも動きづらいし、抱っこはしんどい。と考えると、ハーネスが一番親子ともに安全」

「子供って本当に、どんな行動するのか予測できない。突然走り出してヒヤリとすることも何回もあった。ハーネスは、子供の安全を守るために必需品」

「我が子はヒジが抜けやすいので、手を繋ぐよりもハーネスの方が安全でした」

ほとんどのママは「やむを得ず」「子供の安全のために」ハーネスを利用しているのです。

同じママだけれど…理解できない

しかし、ママの中でも「ハーネス反対派」の人たちは少なからず存在します。彼女たちに、なぜハーネスに批判的なのか、その理由を聞いてみました。

「とあるイベント会場で、子供にハーネスをつけているママがいました。そのママはベンチに座ってスマホに夢中。ハーネスは精いっぱい長くしているので、子供は動ける範囲であっちにウロウロ、こっちにウロウロ…正直迷惑でした。子供の身を守るため、というのもわかりますが、現に『自分が楽したいから』使っている人もいるんです。以来、ハーネスはちょっと…」