「これはもう、感覚の問題としか言えないんですが、私は嫌いです。どうしてもペットを連想させるので。だからといって、使っている人をむやみやたらに攻撃するわけではありませんが、私自身は使いません」
「子供の手をきちんと繋いだうえで、『万が一』のためにハーネスを使用しているんだったらOKだけど、犬の散歩みたいに、手を繋がずにハーネスに頼りきりなのはいかがなものかと思う」
「ハーネスをしていることに安心してしまうのは大問題。お外を歩いている時に『突然走っちゃダメ』とか『横断歩道は左右を良く見なきゃダメ』と教えずに、”ハーネスをしていたら大丈夫”で済ましているようじゃ、子供がルールを覚えられなくなる。まさか小学生になってもハーネス付けるつもりじゃないでしょ? 話してわかる年齢になったらハーネスに頼らずに、きちんと言って聞かせることが大切なんじゃないかな」
ハーネス反対派のママは、どうやら、ハーネスの存在そのものに否定的なのではなく、ハーネスの使い方について疑問を抱いているのかもしれません。
おわりに
おそらく答えがでることはなさそうな、子供のハーネス問題。これはもう、個人の考え方や価値観によるとしか言えないような気がします。
ただ、世の中には「子供のことをしっかりと考えたうえで、ハーネスを利用している」ママもいる、ということ。さらに、「ハーネスを使うときは、正しい使い方とマナーを守る」ということ。この2つを意識しておけば、賛成派と反対派は歩み寄れるかもしれません。何事にも必要なのは「想像力」と言ったところでしょうか。
大中 千景