つい最近、またまたSNSを騒がせたのが「子供にハーネスは可哀そうなのか」問題。昔に比べると、ハーネスの利用者はかなり増加し、市民権を得ていると思っていたのですが…。
子供の安全を守るためのハーネスが、どうして批判されるでしょうか? 今回は、「ハーネスを批判された」という人たちのエピソードを紹介するとともに、「ハーネス反対派」のママたちに、その理由を聞いてみました。
ほとんどのママが、ハーネスを批判された経験あり!
振り返ってみると、ハーネスを利用していた筆者のママ友は、すべからく「ハーネス批判」を経験していたように思います。今回、この記事を執筆するにあたり、彼女たちにそのときのことを振り返ってもらいました。
「新幹線で帰省するときは、危ないからハーネスをつけていたんだけど、通りすがりの年配の人に『あなた、何考えているの? 子供は犬じゃないのよ!』と言われた」
「ショッピングモールで子供にハーネスをつけて歩いていたら、聞こえよがしに『ああやって子供を縛って親が楽して…恥ずかしいとは思わないのかねぇ』と嫌味っぽく言われた」
「何か言われた、というわけではないけれど、街中ですれ違いざまに、子供とハーネスと私の顔を、まじまじと見られたことがある。あの視線はどう考えても好意的ではなかった」
「通りすがりの女子高生グループに、『え、何あれ? 子供と犬、間違えてんじゃない?』と爆笑された」
などなど。
もちろん彼女たちは、何もファッション感覚でとか、自分が楽したいからという理由で子供にハーネスを付けていたわけではありません。
「とにかくうちの子は、どこへ飛び出すかわからない。抱っこしたら身をよじって嫌がるし、ベビーカーもダメ。すんなりと受け入れてくれたのがハーネスだった」
「電車大好きな息子は、駅のホームでは大興奮。突然走り出して危険だし、他の人の迷惑にもなる。電車でベビーカーも動きづらいし、抱っこはしんどい。と考えると、ハーネスが一番親子ともに安全」
「子供って本当に、どんな行動するのか予測できない。突然走り出してヒヤリとすることも何回もあった。ハーネスは、子供の安全を守るために必需品」
「我が子はヒジが抜けやすいので、手を繋ぐよりもハーネスの方が安全でした」
ほとんどのママは「やむを得ず」「子供の安全のために」ハーネスを利用しているのです。
同じママだけれど…理解できない
しかし、ママの中でも「ハーネス反対派」の人たちは少なからず存在します。彼女たちに、なぜハーネスに批判的なのか、その理由を聞いてみました。
「とあるイベント会場で、子供にハーネスをつけているママがいました。そのママはベンチに座ってスマホに夢中。ハーネスは精いっぱい長くしているので、子供は動ける範囲であっちにウロウロ、こっちにウロウロ…正直迷惑でした。子供の身を守るため、というのもわかりますが、現に『自分が楽したいから』使っている人もいるんです。以来、ハーネスはちょっと…」
「これはもう、感覚の問題としか言えないんですが、私は嫌いです。どうしてもペットを連想させるので。だからといって、使っている人をむやみやたらに攻撃するわけではありませんが、私自身は使いません」
「子供の手をきちんと繋いだうえで、『万が一』のためにハーネスを使用しているんだったらOKだけど、犬の散歩みたいに、手を繋がずにハーネスに頼りきりなのはいかがなものかと思う」
「ハーネスをしていることに安心してしまうのは大問題。お外を歩いている時に『突然走っちゃダメ』とか『横断歩道は左右を良く見なきゃダメ』と教えずに、”ハーネスをしていたら大丈夫”で済ましているようじゃ、子供がルールを覚えられなくなる。まさか小学生になってもハーネス付けるつもりじゃないでしょ? 話してわかる年齢になったらハーネスに頼らずに、きちんと言って聞かせることが大切なんじゃないかな」
ハーネス反対派のママは、どうやら、ハーネスの存在そのものに否定的なのではなく、ハーネスの使い方について疑問を抱いているのかもしれません。
おわりに
おそらく答えがでることはなさそうな、子供のハーネス問題。これはもう、個人の考え方や価値観によるとしか言えないような気がします。
ただ、世の中には「子供のことをしっかりと考えたうえで、ハーネスを利用している」ママもいる、ということ。さらに、「ハーネスを使うときは、正しい使い方とマナーを守る」ということ。この2つを意識しておけば、賛成派と反対派は歩み寄れるかもしれません。何事にも必要なのは「想像力」と言ったところでしょうか。
大中 千景
