Z世代は初任給から貯蓄する堅実派
次に、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めた2020年入社の社会人2年目と、コロナ第4波の真っ只中にある2021年入社の新社会人に、初任給で自由になるお金の使い道(住居費、水道光熱費、通信費などの生活費を除く)を聞いたところ、上位3つの回答は図表1の通りでした(複数回答)。
2021年入社世代と2020年入社世代のどちらも、貯蓄を一番に挙げており、特に2021年入社では7割が初任給の使い道として貯蓄を選んでいるという結果になっています(図表2参照)。
そして、驚きなのがその貯蓄額。2020年入社世代が初任給から貯蓄した金額(平均値)は「8.8万円」、2021年入社世代が初任給から貯蓄に回したい金額(平均値)は「9.3万円」でした。
ちなみに、厚生労働省が発表している「令和元年賃金構造基本統計調査結果」によると、大卒の初任給の平均が21万200円ですから、初任給の4割~半分近くを貯蓄している計算になります。コロナ禍の中で入社した世代は、親世代よりずっと貯蓄意識が高いようです。