終身雇用も捨てがたいミレニアル世代

ミレニアル世代は、副業からの収入やアーリーリタイアを希望しながらも、Z世代と比べると終身雇用を求める割合は高くなっています。

ミレニアル世代は、大体20代後半~30代後半くらいですから、ちょうど結婚やマイホームの購入を検討するタイミングに当たるでしょう。そうなると、安定的な収入を求めるのも無理はなく、独立よりは副業から収入を得るという本業にプラスαする働き方が理想とされるのかもしれません。

柔軟な働き方を求めるZ世代

社会人になってすぐコロナ禍を経験した、もしくはコロナ禍で就活をしたZ世代は、いきなり厳しい現実を目の当たりにしています。テレワークや副業を認める企業が増えつつあるなかで、会社に依存する働き方でなく、スキルを活かした多様な働き方を求めているようです。

おわりに

Z世代とミレニアル世代は、どちらの世代も子供から大人へと成長する時期に景気低迷の時代を過ごしており、年功序列や終身雇用が当たり前だった世代とは育った環境が異なります。

社会人1年目から給料を貯蓄に回す手堅さは、将来への不安の表れでもあるでしょうが、見方を変えれば将来を見据えての自分への投資だともいえます。

コロナ禍で雇用環境が大きく変化する中、Z世代やミレニアル世代は親世代が考えている以上に、時代の流れを敏感に捉えて行動しているのかもしれません。

参考資料

中野 令子