今は持ち家派か賃貸派かという議論も多く「絶対にマイホームが欲しい」という人は、昔に比べると少なくなった印象です。

賃貸の人は2000万円を準備することに加え、将来の家賃を含めた額を準備しなくてはいけないので、持ち家の人よりも多めの資産準備を行う必要があります。

まとめにかえて

60代の貯蓄ゼロ世帯は全体の約2割という結果をお伝えをしました。

年金だけで老後の生活が送れるとよいのですが、貯蓄ゼロの状況で年金だけが頼りの老後を迎えるのは非常に厳しいと言わざるを得ません。

老後生活には、まとまった金額が必要となりますが、準備が必要なのは誰にでも言えることです。

むしろ、その金額が個人の生活スタイルや考え方によって大きく異なることを認識しておきましょう。

自分なりの目標金額を決めて、早い段階からコツコツと準備をすることが大事です。

参考資料

熊谷 良子「『60代で貯蓄がない世帯』はどの程度いるのか」(LIMO)
熊谷 良子「『約2割が貯蓄ゼロ!?』60代のシルバー格差」(LIMO)
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年調査結果」
LIFULL介護「老人ホームの費用相場」
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」

 

鶴田 綾