老後の費用、どのように準備すればよいか

老後の生活費、介護費用の準備はおひとりさまに限らず誰しもが必要となる費用です。

おひとりさまの場合、介護の担い手が家族の中から見つけるのが難しいため、必然的に誰かに頼る必要が出てきます。

老人ホームに入居する費用など、介護に関する費用が少しでも準備できていたら安心です。

できれば介護費用が賄えるくらいのお金が貯められると安心ですが、できる範囲で少しでも準備することをおすすめします。

年代別のオススメ方法をまとめましたので、一緒にみていきましょう。

20~40代の方

資産運用を検討してみてください。

仮に毎月の積み立て金額が2万円、想定利回り(年率)が6%、積み立て期間30年で運用したと、シュミレーションします。(※「金融庁/資産運用シュミレーション」を使用して計算)

最終積立金額は2009万301円となります。ちなみに積み立て額を3万円に変更すると、3013万5451円になります。

運用で大事なポイントは時間を味方につけることです。複利の効果も高まりますから、リスクやリターンが安定してきます。ぜひ検討してみてください。

50代・60代「老後が目前」の方

最初に「家計の見直し」をおすすめします。

数千円の出費でも、それが2つ3つとあれば数万円の支出となりますから、余った資金は老後の生活費として貯めておきましょう。

また、老後の計画も早めに行っておきましょう。定年後も働くなら、年金の繰り下げ受給を検討するのも一案です。

繰り下げ年数によっては最大42%年金額を増やすことも可能です。

いずれにしても、老後に向けた資産形成の相談をFA(ファイナンシャル・アドバイザー)などに相談してみることは非常に大事です。

プロの目線でアドバイスをしてもらうことで、時間に余裕のない50代60代の人にとっては、効率的な資産形成方法が可能になるでしょう。

おひとりさまを満喫するためにも、老後に向けての準備は万全にしたいものです。

最近は無料のマネー相談も増えています。早めの準備で余裕をもって快適な老後を迎えませんか。

参考資料

LIMO編集部「60代おひとりさまの私。貯蓄はコレで大丈夫?」(LIMO)
佐藤 雄基「50代・おひとりさま」の貯蓄額、いくらあれば老後は安心か(LIMO)
厚生労働省「50歳時の未婚割合の推移」
総務省「家計調査報告 家計収支編2020年(令和2年)平均結果の概要」
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」

 


 

 

鶴田 綾