家計の金融資産構成(日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」)
〈日本〉
- 現金・預金:54.2%
- 債務証券:1.4%
- 投資信託:3.4%
- 株式等:9.6%
- 保険・年金・定型保証:28.4%
〈米国〉
- 現金・預金:13.7%
- 債務証券:6%
- 投資信託:12.3%
- 株式等:32.5%
- 保険・年金・定型保証:32.6%
このように、日本では現金・預金が家計の金融資産の半分以上を占めますが、アメリカは約50%が株や投資信託などの投資商品に振り分けられています。
金融庁の「人生100年時代における資産形成」によると、1998年からの20年間でアメリカのマクロ家計金融資産は2.7倍に増えている一方で、日本は1.4倍にしか増えていません。
これらの資料から分かることは「現金・預金以外の金融資産を合わせ持つことがいかに大切か」ということです。
是非、皆さんも「つみたてNISA」や「iDeCo」に限らず、自分に合った方法で老後資金を作る準備を始めてみてはいかがでしょうか?
まとめにかえて
年金受給額に関わらず、年金以外の老後資金を作ることは多くの人が必要な老後対策だと思います。
利用できる制度は様々ありますが、多種多様な金融商品の中から自分に合った制度や商品を選ぶことは至難の業と言えるでしょう。
まずは、知識と経験を兼ね備えた専門家に相談してみることからスタートしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(令和元年12月)
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回(厚生労働省提出資料)」
- 公益財団法人生命保険文化センター〈「生活保障に関する調査」/令和元年度〉
- LIFULL介護「老人ホームの費用相場」
- 日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」(2020年8月21日)
- 金融庁の「人生100年時代における資産形成」(平成31年4月12日)
- 三輪文「厚生年金や国民年金、男と女で毎月年金額はいくら違うか」(LIMO)
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マネイロ「資産運用はじめてガイド」
佐藤 雄基