会社を退職後に結婚し姓が変わった人を調べた結果、結婚前の旧姓の年金記録が見つかったというケースも多いのです。年金記録が修正されたことで、年額43万円だった年金が154万円に増額されたという実例も、政府広報オンラインで報告されています。

また、試用期間中に退職したとか就業期間が短期だったなどの理由で、記録から漏れている場合もあります。埋もれていた未統合の加入記録を相談員が検索し、自分自身が忘れていた記録まで見つかることもあるのです。

当時の勤務先の住所が思い出せなくても、社名などを伝えれば調べてくれ、漏れていればその分を履歴として加えてくれます。

事前予約も可能な無料相談窓口は全国にある

自分の過去の履歴や将来もらえそうな年金額を知りたい人は、下記の公的な無料相談窓口を利用してみましょう。

年金事務所

年金事務所は日本年金機構の機関で全国に312カ所あり、年金相談をはじめ結婚や退職などによる各種変更手続き、年金手帳・年金証書の再発行などの窓口業務を手がけています。

自分の住所を管轄する年金事務所だけでなく、全国どこの事務所でも対応してもらえるため、勤務先近くにあれば昼休みなどに利用することも可能です。

受付時間は平日の8時30分から17時15分までで、週初めの開所日は19時まで延長します。さらに第2土曜日の午前9時30分から16時までは「週末相談」を実施しています。