家賃や光熱費、交通関係への支出などは、暮らしている土地によって大きな差が生まれるものです。東京都の物価や家賃が高いことはイメージしやすいですが、そのほかの土地ではお金がかからないものなのでしょうか。
地域によってどの程度収入や貯蓄に差があるのかをみると、その土地での暮らしぶりが見えてくるかもしれません。
今回は、総務省「家計調査」の最新データをもとに、各都道府県の平均貯蓄額や貯蓄ができない都道府県の理由を探ります。
都道府県別貯蓄額トップ&ワースト
まずは、各都道府県別の貯蓄についてみていきましょう。総務省「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯2020年7~9月期」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)のデータによると、2020年7~9月期の全国平均貯蓄額は1,820万円でした。全国平均の年間収入は630万円です。
次に、都道府県別の貯蓄額トップ5&ワースト5がこちら。
【貯蓄額トップ5】
1位:東京都(東京都区部)貯蓄額2,802万円/年収792万円
2位:愛知県(名古屋市)貯蓄額2,334万円/年収640万円
3位:滋賀県(大津市)貯蓄額2,262万円/年収695万円
4位:三重県(津市)貯蓄額2,180万円/年収623万円
5位:千葉県(千葉市)貯蓄額2,169万円/年収742万円
【貯蓄額ワースト5】
1位:沖縄県(那覇市)貯蓄額726万円/年収480万円
2位:宮崎県(宮崎市)貯蓄額950万円/年収582万円
3位:青森県(青森市)貯蓄額1,042万円/年収468万円
4位:熊本県(熊本市)貯蓄額1,050万円/年収582万円
5位:鹿児島県(鹿児島市)貯蓄額1,138万円/年収530万円