貯蓄ができない理由とは

収入があっても貯蓄ができない理由はどこにあるのでしょうか。支出の違いを、先ほどの6都道府県のうち貯蓄がもっとも少ない山形県(貯蓄1,152万円/年収718万円)と、年収が平均以下にも関わらず貯蓄が多い三重県(貯蓄2,180万円/年収623万円)で比較してみました。

※総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」1世帯当たり1か月間の収入と支出(2021年2月5日更新)より一部抜粋。

【消費支出】
全国平均:277,926万円
山形県:293,536万円
三重県:285,114万円

【食費】
全国平均:76,440万円
山形県:77,254万円
三重県:73,364万円

【水道・光熱費】
全国平均:21,836万円
山形県:29,590万円
三重県:19,790万円

【教養娯楽】
全国平均:24,285万円
山形県:22,462万円
三重県:26,012万円

食費の面では、山形県の方が野菜類・加工食品・酒類を含む飲料関係への出費が多い傾向でした。外食費では、三重県の方が若干高いです。また、もっとも差が見られたのは、住居関係での支出です。家賃地代は山形県の方が高く、また電気代・ガス代・他の光熱費・上下水道も平均よりすべて高い傾向にありました。

山形県は寒暖差が激しいため、電気代や灯油代がかさむこと、また水道代の高さから物価が押し上げられる傾向のようです。そのほか教養娯楽関係は三重県の方が出費も多く、山形県が決して浪費家というわけではない事実が見て取れます。