「シルバー格差」のねんきん事情
ここまでのお話で、
- 厚生年金をうけとる人の中での差
- 厚生年金と国民年金の差
という、2つの「年金格差」があることが分かりました。
国民年金だけを受け取る世帯の場合、老後の生活はかなり厳しいものになる可能性が高いですね。
厚生年金を受給予定の世帯は、国民年金よりも手厚い受給額ではありますが、ご自身の現役時代と比較するとだいぶ収入が減ることになるでしょう。
実際受け取る年金額には個人差がありますが、やはり公的年金だけを「老後の命綱」とすることに不安を感じる方も多いと思います。
なお、2021年2月に金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」によると、シニア世代が実感する「最低限必要な生活費」は、世帯主が60歳代の世帯で月28万円、世帯主が70歳以上の世帯で月31万円。
介護や通院のための出費や、自宅改修、高齢者施設などへの入所なども想定すると、やはりご自身で老後資金をしっかり準備しておく必要ありそうですね。