50代~70代以上「借入額」はどう動く?

さきほどのデータによると、世代ごとの貯蓄金額は、平均・中央値ともに年代とともに上昇していきます。では、借金、つまり借入額についてはどうでしょう。

同調査では、借入金についてもたずねています。ここからは、その詳細を整理していきましょう。

50代~70代以上の「借入金事情」

ここからは、50代以上世帯の「借入金の有無」と「借入金残高」を追っていきます。
借入金残高については、借入金有無の回答があった世帯に関する金額です。

(参考)全世代
借入金が・・・ある:42.9% ない:56.2% 無回答:0.9%
借入金額・・・平均671万円:中央値0万円

(参考)40歳代
借入金が・・・ある:64.5% ない:35.2% 無回答:0.3%
借入金額・・・平均1325万円:中央値750万円

50歳代
借入金が・・・ある:56.1% ない:43.7% 無回答:0.2%
借入金額・・・平均729万円:中央値120万円

60歳代
借入金が・・・ある:31.2% ない:67.3% 無回答:1.5%
借入金額・・・平均205万円:中央値0万円

70歳以上
借入金が・・・ある:17.3% ない:80.7% 無回答:1.9%
借入金額・・・平均187万円:中央値0万円

50代~70代以上「住宅ローン残高」はどう動く?

では、借入金額の回答があった世帯の「住宅ローン残高」も世代別にみていきます。

(参考)全世代・・・平均1,480万円:中央値1,200万円
(参考)40歳代・・・平均1,746万円:中央値1,687万円

50歳代・・・平均1,242万円:中央値1,000万円
60歳代・・・平均619万円:中央値500万円
70歳以上・・・平均909万円:中央値440万円

やはり借入額のほとんどが住宅ローンであることは確かでしょう。

次では、この記事のメインテーマとなる、50代以降の「ほんとうの貯蓄額」を算出していきます。