文部科学省が進めている「GIGAスクール構想」。義務教育期間中の児童生徒を対象に、1人1台のPC端末と高速大容量の通信環境のもと、この4月から全国各地の学校で、通信技術を活用した学習(ICT教育)が始まる予定になっています。
端末や学校のネットワーク環境などは、各自治体が補助金などを活用して整備を進め、3月末時点で、端末が全自治体の97.6%、ネットワーク環境は86.2%で準備完了の見込みだそう。
しかし、児童生徒の学習方法が変わるというのは、学校だけの問題ではありません。子どもや家庭への影響・負担は、どのようになるのでしょうか? 公立の小・中学校に通う子ども2人を持つ親の身から、気になったことを調べてみました。
コロナ禍で一気に前進した「GIGAスクール構想」
「GIGAスクール構想」では、児童生徒1人に1台のPC端末が学校から貸与され、端末を使って授業をしたり家庭学習を行ったりするようです。
これまでプリントやノートなどアナログベースだった部分が一部デジタル化され、ネットを使った調べ学習や、教師やクラスメイトと双方向でやり取りをしながらのグループ学習など、情報通信技術を活用した“新しい学び”が可能となります。
もちろん、昨年の春、コロナによる休校で子どもたちの学習機会を守るべく四苦八苦した経験を踏まえ、緊急時に活用できることが第一に考えられています。また、子どもたちだけでなく、教職員の業務を支援することを目的としたグループウェアの積極活用なども計画に盛り込まれているそうです。