「繰上げ受給」
65歳より前に年金受給をスタートできる
受け取り開始時期を遅らせる「繰下げ受給」とは逆に、受給開始時期を早める「繰上げ受給」についてお話します。
2021年3月現在、早めることができるのは「最短60歳」まで。年金を受け取る時期を早めるほど年金額は月単位で減額し、その減額率は一生変わりません。
「繰上げ受給」でどれだけ年金は減るの?
繰上げ受給した場合の年金の増減率
減額率=0.005×繰上げ請求月から65歳になる月の前月までの月数
で表され、具体的な割合は以下の通りとなります。
繰下げ請求時の年齢と減額率
(1941年4月2日以後に生まれた方)
- 64歳0カ月~64歳11カ月・・・6.0~0.5%
- 63歳0カ月~63歳11カ月・・・12.0%~6.5%
- 62歳0カ月~62歳11カ月・・・18.0%~12.5%
- 61歳0カ月~61歳11カ月・・・24.0%~18.5%
- 60歳0カ月~60歳11カ月・・・30.0%~24.5%
引用:日本年金機構「年金の繰上げ受給」
「原則65歳」からの年金受給スタートは、繰下げ受給・繰上げ受給の制度を活用することにより、受け取り始める時期を「60歳から70歳まで(2022年)」の範囲で選ぶことができるのです。