お金の話は親しい友人どうしでもしにくいものです。

収入や家族構成はひとそれぞれですし、収入額と貯蓄額は必ずしも比例しないことはみなさんもご存じかと思います。

とはいえ、「我が家の貯金額って、世間の同じ世代と比べるとどうなんだろう?」と考えてしまう方も多いのでは?

そこで今回は『20代~70代「ほんとうの貯蓄額」世代別平均【最新版】』と題して、各世代の貯蓄事情をながめていきます。

自分の同世代は、どれだけ貯蓄があるのか

2021年2月に金融広報中央委員会が公表した「令和2年(2020年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」から、各世代別の貯蓄事情をみていきましょう。

20代~70代「みんなの貯蓄はどのくらい?」

さいしょに、同調査より各世代の貯蓄額を整理していきます。

世代別「金融資産保有額」(金融資産非保有世帯も含む)

  • 全世代・・・平均1436万円:中央値650万円
  • 20歳代・・・平均292万円:中央値135万円
  • 30歳代・・・平均591万円:中央値400万円
  • 40歳代・・・平均1012万円:中央値520万円
  • 50歳代・・・平均1684万円:中央値800万円
  • 60歳代・・・平均1745万円:中央値875万円
  • 70歳以上・・・平均1786万円:中央値1000万円

「平均」と「中央値」
中央値は数値を小さい順、あるいは大きい順に並べた時、真ん中に位置する数値を表します。

平均は、もちろん参考となる値ですが、一部の極端に大きい値に左右されるため、実感とかけはなれた数値になってしまうことがあります。よって、中央値の方が実勢により近い数値といえます。

金融資産保有額は、平均・中央値ともに年代が上がるにつれて増えていますね。とはいえ、それぞれのライフステージにより、「出ていくお金」も変わってきます。

特に働き盛りの現役世代の中には住宅ローンの返済中である、という世帯も多くいらっしゃいますよね。

そこで、次では貯蓄とセットで考える必要がある「負債(借入額)」についても、世代ごとに整理していきます。