平均貯蓄額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 20歳代:292万円(16.0%)
- 30歳代:591万円(8.2%)
- 40歳代:1012万円(13.5%)
- 50歳代:1684万円(13.3%)
- 60歳代:1745万円(18.3%)
- 70歳代:1786万円(18.6%)
カッコ内は金融資産を全く保有していない世帯、いわゆる貯蓄ゼロ世帯の割合になります。
金融資産保有世帯では60歳代以降になると貯蓄額も2000万円を超えてきますが、その一方で金融資産を保有していない世帯を含んだデータの方では60歳代以降でも金融資産を保有していない世帯の割合が全体の20%弱にも及びます。
同世代間でも貯蓄額の差は非常に大きいと言えます。
世帯別の中央値はいくらか
前項のデータでは平均値で数値を見ていきましたが、ここでは中央値を見ていきます。
平均値は一部の極端に大きな値に他の値も影響を受け、実態を表す値よりも大きくなりがちです。
中央値は全ての値を順番に並べた時、真ん中にくる値を示しています。
一部の数値に影響されることはないので、中央値の方がより実態に近い数値だと言えます。
それでは、前項と同資料を元に金融資産保有世帯と金融資産を保有していない世帯を含む各世代の貯蓄額の中央値を見ていきます。
中央値(金融資産保有世帯)
- 20歳代:235万円
- 30歳代:423万円
- 40歳代:686万円
- 50歳代:1000万円
- 60歳代:1465万円
- 70歳代:1394万円
中央値(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 20歳代:135万円
- 30歳代:400万円
- 40歳代:520万円
- 50歳代:800万円
- 60歳代:875万円
- 70歳代:1000万円
前項の平均値と比べると、数値がだいぶ下がったのがわかりますね。
一昨年「老後2000万円問題」が大きくニュース等で取り上げられました。年金だけでは約2000万円足りないと金融庁が発表した、あの2000万円問題です。
中央値で2000万円を準備できている世代は見受けられません。
やはり、老後資金を十分に準備できているという方は一部の方に限られているのではないでしょうか。