中学生になると、1千万円以上の金額を回答した割合は、私立に通っている子の保護者で29.3%、国公立中の保護者では19.7%。また、高校生では、私立で22.9%、国公立で18.4%でした。

なお、それぞれのグループで最も割合の多い金額ゾーンは以下の通りです(「大学へ行かない」「考えたことがない」を除く)。学年が上がると子どもの進路が明確になってくるため、保護者が考える総教育費は変化してくるようです。

  • 小学4〜6年生(国公立):900万円〜1000万円未満(17.6%)
  • 小学4〜6年生(私立):500万円未満、1.5千万円〜2000万円未満(同率、それぞれ15.0%)
  • 中学生(国公立):500万円〜700万円未満(23.5%)
  • 中学生(私立):900万円〜1000万円未満(24.4%)
  • 高校生(国公立):500万円未満(19.1%)
  • 高校生(私立):500万円〜700万円未満(23.3%)

いずれにしても、総教育費は相応の金額になることに変わりありません。実際にどのくらいかかるのか、日本政策金融公庫が2020年10月に公表した「令和2年度 教育費負担の実態調査結果」(注2)で、入学費用と在学費用の合計を見てみます。

(注2)対象:64歳以下の男女かつ高校生以上の子どもを持つ保護者、有効回答数:4,700人(各都道府県100人)