学資保険の加入は出産前から検討する家庭も少なくありません。子どもが生まれてから、生活費のやりくりで貯蓄しようとしても、急な出費などが続き思うように貯められないこともあります。そういう時、毎月自動的に教育費を貯蓄することになる学資保険だと確実に貯められます。筆者の家庭でも学資保険に入っており、入学金等に充てる予定です。

また、子どもが幼児期から小学校低学年の頃はほとんどの習い事で月謝は比較的抑え気味に設定されています。そのため、掛け持ちなどをしてしまいがちですが、学年が上がると月謝も上昇していくことが多いので注意が必要です。習い事も辞め時を考えたり、先々の教育費を頭に入れながら選択する必要があるでしょう。

部活費も侮れない…教育費は後回しにしないで!

教育費がかかるピークは、一般的に大学進学から卒業までですが、中学受験や高校受験に備えて塾に通うなどすれば、さらに教育費はふくらみます。

また、部活動の費用なども意外と出費が多く侮れないもの。筆者の周囲でも、公立学校の部活動で必要な道具を買い揃えたら結構な金額になったり、遠征などの交通費や交友関係費が予想以上にかかり驚いたというママさんは少なくありません。

こうした予想外の出費は、子どもが成長するにつれ増えていきます。「そのうち貯める」と、教育費を後回しにしていると、気がついたら時すでに遅し、ということになりかねません。

まだまだ小さいと思っていても、子どもの成長はあっという間。幼少期からコツコツと貯めていけば、進学の選択肢の幅を広げていくこともできるでしょう。

新型コロナウイルスの影響による雇用不安など、厳しい経済状況は当分続くものと考えられます。現実と向き合い、計画的に教育費を貯めていきたいですね。

参考資料

教育費に関するアンケート(明光義塾)
令和2年度 教育費負担の実態調査結果(日本政策金融公庫)

中山 まち子